第参話 超越せし閃光の血液たち
そこにつくなりゼフェアはなにかの修行具に腰を下ろし語り始めた。
ゼフェア「
デスレシア「え?そりゃあ名前の通り心臓の鼓動する働きじゃあないんですか?」
ゼフェア「そう思うだろう。だがしかし真実は違う!…のだよ。この
見つけなくては、という言葉に引っかかったが、気に留めず質問をする。
デスレシア「…?基礎を知るのは大切なことだが今はそれより早く
ゼフェア「フフフ…。
デスレシア「なるほど…」
ゼフェア「まぁ見てるだけじゃあ分からんだろうし
デスレシア「分かりました。一刻も早く
ここまでで話は一区切りつき、ゼフェアはデスレシアの心臓の場所に杖の先をピタリと付け、鼓動を感じ始めた。
ゼフェア「なるほど…。君の年齢的にも平均的な鼓動の強さ、回数だ…。1分で70〜85回というところか。しかしッ!
デスレシア「してもらう!!と言われても鼓動を意図的に早めたり遅くする方法なんて分かりませんよ」
ゼフェア「まぁそうだろうな。まず
デスレシア「でもそしたら寝てる時とかにゃ心臓止まって死んじゃうんじゃ?」
ゼフェア「君、瞬きや呼吸はできるか?」
デスレシア「はぁ?まぁ当然」
ゼフェア「そう。人間は瞬きや呼吸を意図的に出来る!しかししなければならないのに今まで意識してこなかったな?その間瞬きをしなかったのではなく自動的にしていたのだ!これを
デスレシア「なるほど!それと同じで鼓動も大丈夫だと言うことか。でも意識しても勝手に動かすことはできないですよ」
ゼフェア「なーにそれな
刹那、ゼフェアの左腕が
ドスッッッ!!
デスレシア「ゴフェッ」
デスレシアの口から鮮血が溢れ出る。
ゼフェア「そして傷より血液が流れ出る前に!おおおッ!
今度は腕ではなくデスレシアの傷の周囲、そしてデスレシアの心臓があるであろう位置が光を発する。
ゼフェア「ふゥむ」
ズリュウゥゥ!
ゼフェアは光が消えて瞬時に貫いた腕を引き抜くが、血は流れ出てこない。
それどころか、貫いた軌跡には胃を多少掠った他に内臓の傷をつけていなかった。
ゼフェア「
そして時は翌朝まで進む。
ゼフェア「朝飯の時か…なんだ起きていたか」
デスレシアは布団の中で自分の心臓部に手を当て鼓動を感じていた。
デスレシアは明らかに自分の加減で速度は変わっていることを感じ取った。
デスレシア「これが…か」
ゼフェア「その様子では成功のようだな。私が君を貫いた時、君は止まりかけた心臓を動かそうとしただろう?その意思が!
デスレシア「それは…
デスレシアは額の汗を拭いながら言った。
ゼフェア「ほう…
デスレシア「希世の天才理論物理学者とはアインシュタインのこと。そしてアインシュタインといえば時間や光の性質について…」
違ったらどうなるのだろうか。
なにも分からなかった。
情報がなさすぎた。
だからこそ、恐ろしい。
…デスレシアはベッドから足を下ろす。
ゼフェア「ふむ…」
デスレシア「昨日死にかけた時に感じた…心臓の波長と血液の流れ!アインシュタインはこう言っていた!『光は波であり粒である』!波とは心臓の鼓動!粒とは血液内の赤血球や血小板!!つまり!!
下ろした足に体重をかけ立ち上がる。
ゼフェア「…」
ゼフェアに向かって指を刺す!!
デスレシア「光だァァァァァア!!!」
ドジャァァァァァァンッ!!
ゼフェア「なんと…
静寂が場を支配する。
デスレシアの頬は汗が伝い、手は震え、目はゼフェアの顔しか見えていなかった。
緊張のあまり足もガクガクしていた。嘔吐しそうになるのを、恐怖を、乗り越え、
言った。
デスレシア「…OKだッ!」
ゼフェアの眉がぴくりと動く。
それがどちらなのか、デスレシアには分からなかった。
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