第2話

 最後のスキルも複合効果を持つ凄いスキルなのだろうと思い、【魔導の極み】スキルに意識を向けて確認する。


【魔導の極み】

魔力の自然回復量上昇

魔力感知

魔力隠蔽

魔力操作

魔力制御

魔力消費軽減

魔法同時発動

詠唱破棄

魔法系スキル成長極大強化

魔力系スキル成長極大強化

魔法系スキル超強化

魔力系スキル超強化

魔法効果超強化


 魔力の自然回復量上昇、魔力感知、魔力隠蔽、魔力操作、魔力制御、魔力消費軽減、魔法同時発動。このスキル効果はどれもスキルの成長で効果が上昇する系統のスキル効果だ。


 魔力の自然回復量上昇は【魔力の源泉】にも同じスキル効果があるのでどんな効果があるのか分かるから飛ばすして魔力感知から調べよう。


 そうして調べた結果、どのスキル効果も名前の通りの内容だと分かった。


 魔力感知は自身や他者などの他の物も含めた魔力の感知を行なえる。魔力隠蔽は魔力の隠蔽を行なえる。

 

 魔力操作は魔力の操作が可能で魔力操作に補正がかかり、魔力制御は魔力自体を制御する事が出来る。


 魔力消費軽減は魔力を使った行動に対して魔力の消費を少なくなり、魔法同時発動は同時に魔法を使える様になる効果なのだと分かった。


 そして【魔導の極み】は強化系のスキル効果も凄い。超強化よりも劣るけど成長系スキル効果は極大成長だし、超強化のスキル効果もあるのだから。


 魔法系スキル超強化なら俺の場合は【召喚魔法師】スキルに内包された魔法が強化されるだろうし、魔力系スキル超強化なら【魔力の源泉】や【魔導の極み】にも関係がある。


 そして魔法効果超強化で発動する魔法の効果も超強化で強くなり、俺が戦わなくても召喚獣たちのサポートだけでダンジョンの探索を行なえそうだ。


 スキルは使い込む事でスキルの効果が成長する。どのスキルも複合効果を持つスキルだからこそ、今後のスキルの成長は強くなるのに期待する事が出来るだろう。


 それにこれなら俺は何もしないですみそうだ。戦うのも痛い思いをするのも嫌だったし。


 「今日はもう帰るか。」


 ステータスの確認を終えた俺はゲートを潜ってダンジョンの外に出る事にした。


 今日は探索者になる手続きや初めてダンジョンに入りステータスの取得をしただけで疲れてしまったからだ。


 流石に10年近くも引きこもっていた俺にとっては体力や精神的な消耗もあり、疲れた身体で真っ直ぐに家に帰宅する事になる。


 「ただいま。」


 誰も居ない家でつい声に出してしまう。狭い部屋に俺の声が響く中で手洗いを済ませて服を着替えて畳に横になる。


 「はぁー……。」


 これからは1人で暮らさないといけないのかと思うと憂鬱である。


 10年近くも引きこもっていたのだが、流石に10年も働きもしない俺に対して怒った両親に追い出されてしまった。


 そのせいで働く事になったのだが、何処の仕事もそれほど長続きしなかったから俺は死ぬ可能性の高い探索者になる事になったのだ。


 「それにしてもランダムかー。どんな召喚獣が来るんだろうな。それで今後の方針が決まる事になるんだし。」


 初めての召喚獣を召喚しようと意識すれば脳裏にはランダムで召喚しようとする感覚がある。


 「おっこいしょっと……じゃあ召喚するか。【サモン】!」


 畳から起き上がった俺は意識を召喚獣の召喚に向けていく。どんな召喚獣が現れるのか気になるところだが、出来れば戦闘が可能な召喚獣が来て欲しいと召喚を開始した。


 正面の畳の上に魔法陣が浮かび上がる。魔法陣からはバチバチと雷の様な動きをする魔力が迸るなかで召喚獣が召喚されようとしていた。


 一瞬だけ閃光を魔法陣が放つ。すると、そこには全身鎧の召喚獣が立っていた。


 「これが俺の召喚獣か。」


 脳裏に召喚された召喚獣がどんな召喚獣なのか映し出される。


リビングアーマー

霊体が取り憑き、独りでに動き出したアンデット系の召喚獣

武器や盾を持ってはいないが使い熟すことが出来る


 「なるほど、武器や盾を持たせれば前線で戦えそうだな。そうだ。次は召喚獣強化でスキルの付与をしよう。」


 永続強化のスキルの付与を目の前で佇んでいるリビングアーマーに発動しようとした。


 「あ、2つ出来るんだ。」


 本当ならスキルの付与を行なえるのは1つだけだっただろうが、【魔導の極み】のスキル効果のお陰で2つのスキルを付与する事が出来る様だ。


 その事を運が良かったと思いながらリビングアーマーに付与する事がスキルの一覧を確認する。


 「なるほどな。」


 付与する事が可能なスキルはリビングアーマーが扱う事が可能なスキルだけの様だし、流石に俺が持っている様な強力なスキルはない様だ。


 「あれだけのスキル効果があるスキルの付与なんて出来たら狡いもんな。」


 うんうんと首を縦に振りながら納得すると、俺はリビングアーマーが付与可能なスキルの中から良さそうなスキルを探していった。


 「これとこれにするか。」


【召喚装備】

装備者の体型にあった形で装備する事が可能になり、装備した者に装備モンスターの力がプラスされる


【装備者肉体常時回復】

装備した物の肉体を常時回復させる


 俺が選んだのはこの2つのスキルを選ぶことにした。

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