戦わない召喚師
甲羅に籠る亀
第1話
「それではこれで貴方は探索者です。今後の活躍を期待しています。」
「はい。」
今日から俺も探索者になるのかと思うと戦いなんてした事のない。したくもない俺としては探索者になる為の手続きだけでも疲労で疲れている。
それでも生活の為に、大金を稼がないといけない俺としては嫌でも面倒くさくても探索者になるしかないのだ。
探索者協会の受付で貰った探索者をするのに必要な事が書かれた厚いパンフレットを片手に持ちながら探索者協会を後にする。
「まずはステータスを取りに行くかないとなぁ。」
探索者協会の近くにはダンジョンがある。
ダンジョン。それは1999年の7月に突如として世界各国に現れた小さな異世界であり、ダンジョンにはモンスターと呼ばれる存在が生息している。
探索者はそんなダンジョンを探索してダンジョン内のモンスターを倒したり、ダンジョンにある貴重な素材を回収したりするのが仕事である。
そんな仕事だからこそ死亡率はかなり高いが、その代わりに一定の力を持つ探索者はかなり稼ぐ事が出来るのだ。
そして、探索者なんて仕事が生まれたのはダンジョンのモンスターから取れる素材やダンジョンから採取する素材だけが目的ではない。
ダンジョンはダンジョンの攻略をされていないとモンスターを排出するのだ。
ダンジョンからモンスターを排出する現象をスタンピードと呼ばれており、ダンジョンが世界中で生まれた際に起こったファーストスタンピードの影響もあって探索者は世界各国で需要がある仕事になった。
「ふぅ、ここか。」
徒歩1分もしないところにあるダンジョンの出入り口に到着する。
ダンジョンの周りには俺と同じ様なステータスの獲得を目的にした初心者や初心者から抜け出した様な探索者の姿がそこかしこにあった。
ダンジョンから出る人や入る人が居る中で俺もダンジョンのゲートを潜ってダンジョンの中に入る。
入ったダンジョンは洞窟の中だった。事前情報ではゴブリンと呼ばれるモンスターがこのダンジョンには現れるそうだ。
強さもステータスを獲得した探索者なら一対一で問題なく倒せる強さなのだという。
「邪魔にならない様に移動しよう。」
ダンジョンの出入り口では探索者たちが出入りしている。出入りの邪魔にならない様にステータスを獲得したばかりの初心者探索者がステータスの確認を安全に行なうスペースに移動した俺は自分のステータスを確認する。
ステータスは自分だけにしか見る事が出来ないが、それでも覗かれない様に壁に寄りかかりながらステータスオープンと思考する事で自身のステータスを開いた俺はステータスを確認する。
明石タカシ
スキル
【召喚魔法師】【魔力の源泉】【魔導の極み】
3つしかスキルがなかった事に若干だが落胆した。多い人なら10個のスキルを持ち、平均では5つのスキルを探索者は持っているからだ。
しかもスキルの取得はステータスを初めて獲得する時だけしかない。それでも3つ共スキルは強そうな感じがする俺はハズレではないのだと思われる。
「とりあえずスキルの内容の確認からだな。」
【召喚魔法師】
使役する召喚獣を召喚する魔法
召喚した召喚獣を強化する魔法
召喚した召喚獣を回復する魔法
召喚魔法師はこの3つの魔法を使うスキルの様だ。
もっと詳しくスキルの詳細を知りたいと【召喚魔法師】スキルに意識を向ければより深く知る事が出来る。
魔力で肉体を構成する召喚獣を召喚して使役する事ができ、召喚した召喚獣を強化や回復してサポートする。
召喚する召喚獣はランダムで最初は選ばれるが、召喚する召喚獣を増やす際には遭遇したモンスターによって変わる様だし、召喚獣を強化するのも一時的にする物や永続する強化もあったりすると脳裏に浮かぶ。
他にも重要なのは召喚獣は倒されても消滅する事はないという事だ。消滅しても時間経過で再度の召喚が可能な様である。
「なかなか使い勝手が良さそうだな。」
ダンジョンの探索も全て召喚獣に任せる事で俺は何もせずに危険が少ない様に出来そうである。
「次はどうだ?」
【魔力の源泉】
最大保有魔力量の上昇
魔力の自然回復力上昇
魔力上昇
魔力の親和性上昇
魔力量成長超強化
魔力成長超強化
最大保有魔力量超強化
魔力の自然回復力超強化
魔力超強化
【魔力の源泉】も【召喚魔法師】と同様に1つのスキルで複数の効果を持つ複合スキルだった様だ。
上昇系の効果はスキルの成長によって効果も上昇する良いスキル効果だ。それが4つもあるのは嬉しい。
最大魔力の保有量が増え、自然に回復する魔力も増えて、魔力その物も強くなり、魔力の親和性も上がる。
どの効果も成長するのだからどんどんスキルが成長する事で上昇量も増える。
逆に強化系スキルは成長しないが最初から凄い量で強化される。それも超強化なのだからその強化率も凄い高いだろう。
それに強化系スキル効果の内、2つ共も成長を促すスキル効果である。
これからの俺は魔力の量も魔力自体も成長が普通の人よりももの凄く早くなるはずだ。
残りの強化も超強化であるのだから魔力系のスキル効果で俺の魔力に関する力は最初から凄い事になっていると思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます