第15話 東京ディズニーランド豪遊計画

東京ディズニーランド豪遊計画


最近、須賀が寮の公衆電話で盛んに誰かと話し込んだり、問い合わせを入れたりしている。


ヤマト航空女子寮のお姉さんたちと東京ディズニーランドに行くイベントを思い立ったので、その調整をしているのだ。


高輪寮からは須賀、P太郎、坂本、直弥、そして自分が参加者リストに入っていた。


同じ人数を女性側から呼び入れたいと思っていたのである。


ヤマト航空女子寮のアッコちゃんと莉奈は決定であった。


加えてさゆりも参加の意思を固めていた。


もう二名の参加が求められていた。


須賀がヤマト航空女子寮側に打診したところ、数日後に女子寮側から返答があった。


もう三名が追加される意向が伝えられたのである。


追加される三名はいつも三人一組で行動するらしかった。そのため、こちらで人数のバランスを取らねばならなくなった。


つまり高輪寮側で一名の追加を要するのである。


当初難色を示していた優ちゃんを追加することにした。


人数調整が一段落ついた頃には、時計はかれこれ深夜十二時を回っていた。


自分は直弥に、

「服部が家族連れてディズニーランド近くで連泊するのって、いつだっけ?」

と尋ねた。


「十二月二十二日から二十五日までです」

と直弥はレポートを読み上げるように答えた。


それを聞いて須賀は、

「それに合わせて、俺たちの旅行スケジュールも決めちゃったんだけど、それでいいよね?」

と言った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る