第33話

「朝ご飯作ったよ〜」


ひなこちゃんが作ってくれた朝ごはん。

目玉焼き。


「え!これって」


上下両方しっかりと焼かれた目玉焼き。


「なんでこの食べ方知ってるの??」


「なんでーって、はじめにこの焼き方したの私の方だもん。」


初めて、2人でお泊まり会をした日。

ひなこちゃんがお母さんに頼んで、両面を焼いた目玉焼きを食べた。

私は当時半熟派だったから、生意気ながらブーブー文句言いながら食べたんだったな。



「あ!卵服にこぼした!!!代わりの服どうしよう〜〜。」


「これは??」


「これは会社じゃちょっと…。んー、もうどうしよう。」


あたふたしてる私。

それを見つめるひなこちゃん。


目があった。



「まぁいいか!」


そう、まぁいいんだ。

細かいことは、気にしなくて。

一番大切なものを守れればそれで


まぁいいんだ。

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