第38話
手が解け、歩きながらケイスケが話しかけてくる。
「マジ久しぶりだな」
「ね」
3年ぶりに見るケイスケは、あの頃よりも更に明るめの髪色で、大人っぽくて、くっきり二重の大きな目にシュッとした骨格。相当モテるんだろうなぁって思う。だけどやっぱりチャラそう。
そしてたわいのない話をしながら歩く。
あー、なんで私ケイスケと歩いてるんだろう。
気まずさしかない。
外に出て、近くの公園のベンチに座る。
雪が降りそうな天気で、時折ブルブルっと震えるほど凄く寒い。
どこか建物の中入りたいよ〜。
温かい場所行きたいよ〜。
なんてそんなことばっかり考えてたら
「つーか今頃あの2人何してんだろうな」
ヒロとミナミちゃん。
今何してるんだろう。心配になってきてしょうがない。
「ヒロ、手はえ〜からそういうことになってるかもな(笑)」
「えぇ、、、」
「あいつもヤリマンだからな(笑)」
「えぇ、、、、」
心配になって気が気じゃなくなる。
確かにヒロ、エロいもんなぁ、、。
手、早いもんなぁ、、。
大丈夫かなぁ、、。
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