第8話

ぎい





うん、やっぱり今日は星が綺麗だ。



秋の夜には星が似合う。





柵に寄り掛かって星を見つめる。



星の下で吸う煙草は一段と美味しく感じる。





風にのって香ったワインの香りにため息。



なんかもう、このまま星になって消えちゃえばいいのにな、俺。



…なに、俺、きも。



やたらメルヘンで自虐的な自分にがっかりしていると、





「あの、」




いきなり声がして、思わずバッと顔を上げてしまった。



顔を上げた視線の先には、星もびっくりの綺麗な女の子。




とりあえず、なんだか見られていたことに気恥ずかしさを感じて、「声かけてよ」なんて言って照れ隠し。






それからよくよく彼女を見つめる。




栗色の髪の毛は、地毛かな。

肌、真っ白だな。

あれ。目も茶色い…。




目、すごく綺麗だな…



澄んでる。どこか寂しさはあるものの、その瞳は真っ直ぐな優しさに溢れていた。



ふと、あの灰色の目をした自分を思い浮かべる。



俺とは大違いだ、と思ったら、また悲しくなった。

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