第7話

ポーン、という音と共にエレベーターが止まる。




このマンションに決めた理由は、屋上に出れることを発見しちゃったから、だったりしてね。





煙草を探しながら、屋上へと続く階段を上る。




階段は打ちっぱなしのコンクリート。


この灰色の、むき出しのコンクリートを見ていると、たまにすごく気が滅入ってしまう。



この灰色に囲まれた部屋に、独りぼっち、濁った目をしている自分を想像して身震いする。




…その目はきっと、こんな色だな。





ようやく引っ張りだした煙草の箱から、煙草を出してくわえる。




暗い想像はやめよう。


星たちが待ってる。




落ちたテンションを持ち直して、扉に手を掛けた。

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