*決意と始まり
第90話
―――運命の刻。
十数人の管理職員達が円形に座る会議室で厳かに始まった総会。
「柴永代表。答えを聞かせてもらえますかね」
テーブルに両肘をつき、組んだ手に顎を載せた1人の中年男性が最初に切り出した。
「初めからお伝えしているように私は社長の立場を退くつもりも、他の方に譲るつもりも毛頭ありません」
「では、木瀬イトカという人物の解雇を―――」
「いいえ。解雇も婚約破棄もしません。追放等、以ての外」
冷静に顔色1つ変えないがmハッキリとした口調でキッパリ断固拒否する社長の発言にその場にいる職員達がざわつき始めた。
「社長、何度もお話したようにいくら貴方様でもそんな事が許させるはずないでしょう」
「庶民との婚約等、社長だけでなく会社全体の名誉も損ねます。そうなれば手遅れです。社長だけの問題ではなくなるんですよ?」
口々に批判的な意見を黙って聞いていた社長だったが、彼は静かに問い掛ける。
「では伺いますが。
その質問に全員が口を閉ざしてしまった。
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