第83話
黙々と無言・無表情で食べる社長だが『食べてくれて良かった』と
自然に笑みを浮かべ、後片付けをするためにキッチンに戻ろうとすると。
「木瀬……」
「はい?」
「……ありがとうな」
ツンデレか?と思うくらいあの冷酷社長からの感謝の言葉に不意打ちを喰らってしまい、イトカは少し驚く。
「何言っているんですか。お礼を言われる事は何もしてないですよ。前に社長が私にしてくれた事と同じ事をしただけ」
新しい生活に慣れなかったイトカを気に掛け手料理を振舞ってくれたお返しだと伝えた。
「そうか……そういえばそんな事もあったな」
「今日はあの時と、まったく逆ですね」
「あぁ……確かにな。だがどうして俺に飯を?」
「鮫島秘書が言ってました。最近の社長、食事もまともに食べてないって」
「そう、だったか?」
自分の状況を自覚していなかったのか『そういえばそうだったような…』と曖昧な反応。
「無自覚だったんですか? それこそ危ない。身体あっての仕事なのに、倒れたらどうするつもりですか」
イトカが説教染みた事を言う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます