第44話
「疲れか……仕事とは言え雑務やらアシスタントやら頼みすぎたせいだな。今後は業務内容をもう少し考えてみる。無理をさせてしまい、すまない」
穏やかな表情で反省の言葉を述べる社長。あまりに人が変わったような優しさで、具合が悪かったのも忘れるほど終始、驚きっぱなしだった。
「社長……どうしたんです? なんかヤケに優しいですね……」
「お前なぁ……。気にするのは当たり前だろ。社員が過労で倒れたら労災で俺の責任になる」
「あー……なるほど」
さすがと言うか、やはりと言うか『そういう意味か』と妙に納得。
シバ社長がこういう人間だという事は、この1か月で把握している。むしろこっちの方が通常通りで、今更驚く事でもない。
「そう言えば夕飯は食ったのか?」
「いえ? 今日はまだ何も食べてませんけど?」
「はあ!? まさか一食もか!?」
何気なく軽く答えたイトカだが、先程とは全く違う声の大ボリュームとそのオーバーリアクションに『そんなに驚く事か?』と温度差を感じる。
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