第43話
社長からそんな言葉を聞くとは微塵も想像していなかった。それだけに返す言葉が見つからない。
「お前の様子がおかしいと思って俺も仕事を早めに切り上げたが……まさか倒れるほどだったとはな。1日辛かったのならもっと早く帰らせれば良かった」
「倒れたは大袈裟ですが……え、もしかして社長……私のために早く帰ってきたんですか?」
「そりゃそうだろ。他に理由なんてあるか」
真剣な眼差しで悪魔な社長とは到底思えない発言に、思わず天使だと勘違いしてしまいそうなくらい社長がカッコよく見える。
ドキッとしてしまったのはきっと体調不良のせいだからだと、イトカは自分に言い聞かせた。
「すぐ近くに病院がある。医者を呼ぶか? 診てもらうなら連絡する」
言いながら携帯電話を取り出すと早々に連絡までしようとする。
「そ、そこまでしなくて大丈夫ですよ。疲れていただけなので寝れば良くなると思いますし」
迅速な対応はありがたかったが、そこまで大事にされるのは返って困るので連絡するのをやめてもらった。
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