第4話

しかし、時すでに遅し。

 始まってしまった会議。室内は暗くなり映像がスクリーンに映り出されると

1人の男性がレーザーポイントを当てながら、何億という額の話を始めている。

 そうこうしているうちにも、会議は進んでいく。


 どうやって抜け出そうか、それしか頭にないイトカはもう必死だ。生きた心地がしない。


 そんな時、突然モニターが消え、スクリーンが暗くなるアクシデントが発生してしまった。


「すぐに復旧させますので、そのまましばらくお待ちください」


 ザワザワとする中で中年の女性は慌てた様子でパソコンを弄り、復旧作業を行うもなかなか改善されない。

 まさに今がチャンス!


 イトカは静かに立ち上げると、入り口まで音を立てずに歩いていきドアノブに手を掛けて止まってしまった。


(モニターが消えたのって、もしかしてアレが原因なんじゃ……)


 思い当たる節が気になってしまい、せっかくの逃げるチャンスを無駄にする事に。


「ちょっと貸してもらってもいいです?」

「え……」


 中年女性の横から割り込み、手慣れたようにパソコンのマウスをカチカチ。モニターも弄って無事に画面から光が。

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