第20話
TO : fuyuki.1226.shiro@■■.com
さっきはごめん。
メールの返信ぶっきらぼうだった。
今度予定が空いたら私の卵料理食べない?
とても美味しいレシピを覚えたの。
ナツ
メールを送信した。
濡れた傘の雫が足にまとわりつく。
まとわりつくけど、この雫が嬉しかった。
雫のわずか数滴はフユキの知らない私のもの。
水曜日。
私は玉子に嘘を混ぜて焼く。
fin
水曜日、僕たちの嘘は玉子を焼く。【完】 アラタ ヨーク @ARATA_YORK
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます