彼女のこと
「ごめん、明日仕事になった」
スマホの短い通知領域に、彼からのメッセージとして表示されたのを、私は見逃さなかった。
少しその文字を見つめてから、私は昨日のことを思い出していた。
そろそろ会えていない期間が一ヶ月にもなろうとしていたときで、その日は朝おはようのメッセージがあってから、私からのメッセージに既読のマークがつくこともなく、音沙汰もないまま夜の23時頃を回ろうとしていた頃だった。
ふいな彼からの着信を取ると、陽気で声も大きい彼がいて、酔っているのだとすぐにわかった。普段はあまり言わない会いたいといった言葉もすらすらと出てきていた。勢いそのままに、明後日、久しぶりに会って食事をしようと提案があったのだった。
ものすごく、嬉しかった反面、不用意な発言がなければこんなに悲しい気持ちになることもなかったのにとも思う。
彼を好きなことで、私は彼の環境を嫌いになりたくはなかった。
いろんなことを考えて、寝付けないまま夜明けを迎えて、私はやっと彼に返信をできた。
「もういいよ」
って。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます