第19話
「どうぞ」
ドアを開けて、押さえておいてくれる姿に少しドキッとする。
…男の僕から見ても
カッコいいなぁ
うらやましい。
「お邪魔します」
靴を脱いで上がる。
「ここがリビングだよ」
正面のドアを開けると、
広々としたリビングがあった。
「ひっろー!」
まさに、理想のリビング!
ソファーもあってテレビもあって…寮なんか比べものにならない。
あの学校の寮…広いはずなんだけどなぁ
「部屋は、俺がここ使ってるけど…あと3つ空いてるから、どこを使ってもいいよ」
「…あと3つ!?」
…空きすぎじゃありません?
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