第18話

「ここだよー、」



そう言って、神谷くんは綺麗で高級そうなマンションの前で立ち止まった。





「…わぁ…スゴいね…」



ホテルのようなロビーを抜けて、エレベーターに乗る。



チンッというレトロな音と共に、マンションの最上階に着く。





「…さ、最上階?」



「うん、最上階」





エレベーターを降りて、フロアを見渡した。



……ん?





「…神谷くん、」



「なぁに?」



「…このフロア…部屋1つだけしか、ないみたいだけど…」



「うん、俺の部屋だよ?」





もしかして…



いや、もしかしなくても



神谷くんって…お金持ち…?





ガチャッとカードキーでドアを開ける神谷くん。



…カードキーって、ホテルじゃん

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