神谷くんの家

第17話

神谷くんが帰ってから、

放課後までの授業は集中できた。



ずっと、

マンションのことで頭がいっぱいだったから…





HRが終わって、帰る準備をしていると神谷くんがやって来た。



「お待たせ、行こうか」



「はい!」



神谷くんの後に続いて、

教室を出る。



「裕太、じゃあな!」



「ばいばーい!」



大輔に手を振る。



「歩いて、5分ちょっとだから」



「近いんですね」



他愛ない会話をしながら、

神谷くんの家まで並んで歩く。

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