第14話
あれだけ?
なんか、スゴく気になる。
俺を見て、騒ぐのではなく……
意味不明な質問をして、肩を落として帰っていったアイツ。
名前、聞くの忘れたな……
「今の誰ですか?」
「え、あぁ……友達」
知らないと答えたくなくて、
咄嗟に「友達」と答えていた。
「神谷様、中谷と友達だったんですか?」
「中谷?」
「え?さっきの……」
アイツ、中谷って言うのか……
「あぁ」
「へぇ、意外でした。中谷、クラスであんまり友達と話してないし……友達少なそうだったから」
「同じクラスなのか?」
「はい」
「何組?」
「C組です」
「ふーん、ありがとう」
……C組の中谷かぁ……
後で、探しに行ってみよう……
〈end〉
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