文化祭〈中編〉

第71話

「「出来たよ~!!!!」」



文化祭まであと3日。


生徒会室で仕事を手伝っていると、大きな箱を抱えた海と空が元気よく部屋に入ってきた。



「お~!!」



「やっと来ましたね」



「…遅かったな」



原野と佐々木と市川は、海と空が持ってきた箱の周りに集まる。



なに?何の箱?



箱の中が気になりながらも、書類整理の手は止めない。



すると、生徒会室の扉が勢いよく開いた。



「お疲れ~!出来たんだって!?」



声だけで、誰が入ってきたのかすぐわかった。


今、1番会いたかった人



「暁!!」



誰よりも早く名前を叫んだ。



「颯斗!」



暁は、俺を見つけると真っ先に走ってきてくれた。



「久しぶり!颯斗~!!」



ぎゅっと抱きしめられる。



「久しぶり」



暁を抱きしめ返そうとした時、暁がガバッと俺から離れた。


顔を覗き込まれる。



「…颯斗、疲れてる」



「そう?まだ、大丈夫だよ」



笑いながら言うと、頬を両手で潰された。



「本当に?無理してない?」



「だいじょう、だいじょう(大丈夫、大丈夫)」



暁は、俺をジーと見ると、俺の耳元で言った。



「無理しないでね…?」



久しぶりに会った暁との距離が近すぎて、ドキドキする。

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