第72話

「はいはい、いちゃいちゃしなーい」


「暁、早く見てみて!」



海と空が暁の手を引いて箱の周りに連れていく。



「お~!!」



暁は、箱の中身を見ると言った。



だから、なに?何の箱なの?



驚く暁を見ていると、原野が手招きした。


俺もみんなの輪に入る。



箱の中を覗く。



「…え?あっ!あの?」



海の顔を見ると、コクンと頷いた。



箱の中には、スケッチブックにデザインされていた王子様の衣装が入っていた。



「サイズ合ってると思うけど、着てみて?」



海と空が衣装を一人一人に手渡す。



市川と佐々木、原野が衣装を持って奥の部屋に着替えに行く。



「はい、これ暁のね」



空は、暁に手渡した。



「え、暁のもあるの?」



暁も王子様の衣装?


…ちょっと見たいかも



「うん、颯斗のもあるよ?」


「はい、これ颯斗のね」



空に衣装を渡される。



「えっ、俺も?」



なんで俺の衣装も?



「この前、サイズ測ったじゃん」


「暁も颯斗も参加するんだよ?」



「え、そうなの?生徒会の出し物なのに?」



俺も暁も生徒会じゃないけど…



「そうだよ、手伝ってくれるでしょ?」



すると、後ろから声がした。



振り返ると、王子様がいた。


あ、いや、王子様の衣装を着た原野がいた。



「愁!いいじゃん!似合う!!」



暁が原野を見て、言う。



「そう~?よかった!」



原野の後ろから市川、佐々木も部屋から出てきた。

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