第66話
「なんですぐ払わないの!?」
「驚いて払うの忘れたの!」
「本当は嬉しかったんでしょ!?」
「はぁ?そんなわけないだろ!」
授業が終わって生徒会室に来た俺は、暁と口論中。
近藤の手を払うのが遅かったと騒ぐ暁。
「まあ、確かに遅すぎたよねー」
「暁も目の前で見せられてねー」
「早速、浮気か?」
どんなグッズを作るか話し合っているはずの海と空と原野に言われる。
「浮気!?そんなぁ…」
暁は泣きながら、原野に抱きつく。
よしよし…と暁の頭を撫でながら、抱きしめ返す原野。
「浮気じゃないから」
そう言って、原野から暁を引き剥がした。
「手が止まっていますよ」
「…条件…いいのか?」
「…っ、だめ!」
佐々木と市川は、自分たちも仕事をしながら俺をちらっと見て言った。
生徒会親衛隊が生徒会の皆さまのグッズを販売するための条件…
①生徒会の書類整理を手伝う
②文化祭での生徒会の出し物を手伝う
③生徒会のために働く
…もうさ、③あったら①も②も同じだよね?
と、まあ、この条件でグッズ販売の許可が下りた。
「あのさ、書類の整理を手伝うのはいいんだけど…文化祭の出し物って何するの?」
俺は手を"動かしながら"聞いた。
「喫茶店だよ」
海が、俺の正面のソファーに移動して来た。
「テーマはね、王子様だよ」
スケッチブックを渡される。中には、当日の衣装のスケッチや設定、部屋のイメージが描かれていた。
「王子様…ね」
よくある文化祭の出し物だなぁ…
でも、スケッチブックの内容は、すごく細かく描かれている。
「ぴったりでしょ?」
それぞれの衣装のスケッチを見ていると、海が自慢気に言った。
「うん、まあ…似合うとは思うよ」
もともと『顔は』良い集団だし?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます