第30話
「…やめろ…」
力が抜けて、発する声も弱々しくなる。
男Bの手が下着の上から、
俺のアレに触れた。
「…なっ!?」
いきなりのことで、ビックリする。
まさか、知らない男に触られるとは思ってなかった。
「ビックリした?」
「…どこ触ってんだよ!」
「どこって…ココ?」
触れるだけだった手に力が入り、キュッと掴まれた。
「…っ…」
イヤだ、イヤだ!
助けて……暁っ……
目をギュッと瞑った時、
「何してんの?」
低く冷たい声が聞こえた。
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