第32話

ー夏輝サイドー




「…首に触れようとするのが、ダメなんですね。」



「君や仲の良い人なら大丈夫かもしれないが、少なくても私みたいな他人ではダメだろう。トラウマになってる。そこを考慮してしばらく生活してほしい」



過呼吸を起こした理玖は今は寝ている。

随分、苦しそうだった。


咄嗟に抱き締めたのが良かったのか。

医師の話を聞き、病室に戻るまでの間にメンバーと皐月のグループラインにメッセージを送る。


『理玖、トラウマ。首触ると過呼吸に。要注意』


歩きながらだから単語になるのは許してほしい。


すぐに通知2回がなった。

分かった。そう返事を皇紀と凌がすぐ寄越していた。




「早く元気にしてやりてぇな…」




そう呟き、病室に入った。



ー夏輝サイド終ー

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