第25話

いくら双子とはいえ、何故そんなに自己犠牲的になれるのか。



お互いを助け合いたいと思うのではないのか。


俺らのそんな視線に気づいたのかもしれない。


「ー…皐月、今日はもう帰りな。明日とかからの入院に必要なもの、まとめといてくれよ」


「しょーがないなぁ!安静にしててよ!?」


「はいはい。…翔太、悪いけど皐月送ってくれる?何かあったら怖い」


「任せとけ!」



皐月くんと翔太が部屋から出ると、理玖君はポツリと呟いた。


「詳しい事は話さない、けどいったろ。皐月だけ守ってくれれば良いって」

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