第22話

理玖君は病室に運ばれ、俺らもその後について行く。


皐月君は、翔太が支えて。



「皐月くん、ご両親にご連絡できる…?番号教えてくれたら、おれが。」


そう名乗り出た。



「…あの人ら、僕らに無関心だよ.来るわけない。いつも仕事仕事。…僕が倒れて病院に運ばれた時も来なかったのに。」


絶句した。


病院に運ばれた時くらい、慌てて駆けつける人が大半なのに。


そりゃあ、そう言った人が一定数いるのもわかっている。


「…動いた、右手。おい、理玖!」


夏輝が理玖に呼びかけた。

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