第21話

ー凌サイドー



「ー…そんなっ…」


救急車で運ばれた理玖君が緊急手術となり、数時間、みんなで手術室の前で待機していた。


出てきた先生に詰め寄り、話を聞いたのだ。


一時はほんとに危ない状態だったこと。

また、右足は神経が切られてて回復ができず、歩けなくなること。

左腕も、拘束により変に曲げられ、神経が弱まって動かしにくくなること。


そして、首を絞められたことにより、トラウマにならなければいいという心配があること。


これらの状況にキャパオーバーしたのか、誰も話そうとしない。


皐月くんは座り込んで泣きじゃくった。


翔太が抱きしめるようにして皐月君の背中を撫でる。

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