第20話

あたりは先ほどとは違い、静かになった。


乱闘に決着がつき、春風が勝利したらしい。


途切れそうな意識を繋ぎ止め、決着を見届けた。



「理玖!!」


凌が駆け寄ってくる。侑哉が救急車を呼んでいる。



「ー…さつ、皐月、は…」


「皐月君には翔太と夏輝がついてる!」


「…そ?よか、った…」


その言葉に安心し、俺は意識を飛ばした…。

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