第17話

すぐ近くのコンビニにたどり着き、煙草を吸ってると隣に誰かがやってきた。



ー…嫌な気配が、した。



「ダメじゃん、メールまで送ったのに、一人になっちゃ。」


隣に立ってきた男は、どうやら優秀な参謀だったらしい。


「俺のチームの奴らに手を出したからには、容赦しないよ。」


そういうとともに、何かが脇腹付近に刺さった。

思わず下を見ると、刺さっていたのはハサミで。


「ーーっ…!」


声にならない悲鳴が出た。


目の前の男は、ニヤリとして俺の腕を掴んで歩き出した。


どうやらコンビニの前でこれ以上は目立つと判断したらしい。


「ー…君にはまだ人質としての価値があるからね。ほんとは春風のメンバーでもないんだろ?篠原理玖くん?」


車に無理やり俺を乗せた後、そいつは俺が逃げられないようハサミを右足に突き刺した。


「ーーっ!てっめ…!」


出血多量になったらどうしてくれんだよ…!


「春風は俺らにたどり着けるかな…?」


そういう男を最後に、俺の意識は途切れた…。

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