第10話

ー凌サイドー


「とにかく。俺は春風に守ってもらうつもりはない、皐月さえ守ってくれれば文句も言わない。………」


理玖君が頑なに拒否を続けた。


急に下を向いて話さなくなるからどうしたのかと顔を覗き込んでみたら、寝ていた。


もう一度言う。寝ていた。




「ふふっ……」


思わず肩を震わせながら笑ってしまった。皇紀達もなんで笑ってるのか気になったらしい。理玖君が寝たことに気付くと笑ったり、唖然としたりしていた。




「理玖、こんなに話したの久しぶりなのと寝るの好きなのが重なって寝ちゃったのかもー」


皐月君が呆れたような表情をしながら答えた

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