第9話

そんなこんなでソファーに座り、早速本題に入った。


「ー…ってなわけで、俺らが守るからしばらく一緒に行動してほしい」



どうやらあの道端喧嘩の相手が俺達を皇紀達の仲間だと勘違いして狙われる可能性があるという。


ー…薄々想像はついてたけど、こいつらやっぱり暴走族、らしい。

名前は、春風。ーシュンプウー



「…皐月だけ守ってくれりゃいいよ、皐月どんくさいから逃げ遅れそうだし。俺はいざとなったら逃げれるから」


単純に、一緒にいたらいるだけ情が湧くから。

話さなきゃいけなくなるから。


そんなめんどくさい関係、築き上げる予定はない。


皐月は、人と関わるのが好き。それでいい。


けど俺は、そんなめんどくさいことはごめんだ…。



「お前も守るに決まってんだろー?拒否権なし」


夏輝に却下された。思わずムカついて髪の毛を引っ張る。


「いてぇっつーの!急に無言で引っ張んな!」



ノリツッコミの如く頭を叩かれた。解せない…。

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