第8話

「ー理玖君、着いたよ、…理玖君?」


隣から自分を呼ぶ声がして目を開けた。

寝起きだからぼーとする。


目を擦りながら隣を見ると凌さんの顔があった。

…どうやら肩を借りてたらしい。


「…肩アリガトウゴザイマシタ。」


「ふふっ…。いーえ?」


片言のお礼をしたら笑われたけど。



車から降り、建物のところまで歩いて行く。

周りから好奇の目線が送られる。


その視線が少し疲れる。



階段があり、二階にも部屋があるらしく、そこに連れて行かれた。



「理玖!皐月!飲み物何がいい?」


市原にそう尋ねられると皐月がなんでもいーよー!と返事をした。

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