第5話

「……今から入学式なんだけど。」


「あー、今日入学式か!そしたら入学式終えたら迎えに行くよ。学校はー…同じみたいだね。入学式終えたら、クラスに居てくれる?あ、これ連絡先。君たちのも教えてくれるかな?」


有無を言わせない形で連絡先を交換し、俺らは入学式に向かった。


これから先、面倒ごとが起きそうな予感しかせず、小さくため息をこぼしながら皐月と学校まで歩いた。




キーンコーンカーンコーン……


入学式が終わり、その後のクラスのホームルームも終えた。

朝連絡先を交換した凌ってやつに連絡をし、双子なのに同じクラスになった皐月と共に待っていた。



「あさ凌と皇紀に絡まれたやつ、いるかー?」


「あ、僕たちだよー!」


さつきが元気よく返事をした。迎えにきたのは赤髪の低身長なやつ。赤い瞳。


「よ〜。俺佐藤翔太。校門に車止めてるから、来いよ!」

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