第16話

女はその日彼氏と

「漫画喫茶」というところにきていた



この空間はなかなか居心地がよいものである。


男「いやー何読むかな」

女「私今日はもう読みたいやつ決まってるんだよね」



男「まじ??何読む系?」

女「そうだなーとりあえず・・たくさんあるけど・・今日はジョジョ制覇しようかな系」



そうなのだ

女は幼少時代「少年漫画」は結構読んでいた。

ジャンプ・サンデー・マガジンは毎週買っていた。



小学校時代は男の子と漫画の話題でよく盛り上がったりしたものだ


男「よく知ってるねーお前すごいわ」

女「昔よく読んでたんだけどねー当時小学生だったからねーゴゴゴゴとかオラオラオラとかしか印象ないわ」



第三者から見たら恋人同士の会話にはおそらく聞こえないであろう



女は少年漫画は好きだった

夢やロマンといった男くささを感じ、なおかつハラハラドキドキするからである。


現実に戻された時、

思わず「きんとーん!!!」と言いたくなるような余韻を残してくれるものである。

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