高校生組の親友たち

第33話

長女が作った夕飯を食べ終えた佐々木家兄弟はリビングで団欒中。




「ねえ、潤弥。結構告白されてるんでしょ?」


「は?」


「毎回断ってるんでしょ?なんで?」


「……誰から聞いたんだよ」


「うふふ、秘密」




鬱陶しそうにする次男ににやにやする次女。


それに挟まれている三男は少し興味があるようだ。そわそわしている。




「香水くさい女は嫌いなんだよ」


「え、告白してくれる子みんなが香水くさいの?」


「全員がそうってわけじゃないけど大半が香水くさい」


「潤君、そういう人に人気だもんね」


「残念ながらな」


「俺のクラスにもいるよ。潤君好きって人」


「へー。潤弥モテモテだねー」


(純ちゃんも同じくらいモテてるんだけどな)




三男は思ったが言っても笑われるだけなので黙っておく。




「俺は清楚な子が好きなんだよ」


「清楚かー。真桜は?」


「真桜は許せる」


「おぉ!?」


「でも、友達としか見れねえ」


「うーん。そうなのか。残念」


「ねえ、まおって誰?」


「真桜はね、私の親友だよ!」




得意げに言う次女に次男は小さく笑った。




「へえ、純ちゃんの親友か」


「とっっっっってもいい子だよ」


「うん。だろうね」


「誠弥にも会ってみたいって言ってたから今度連れてくるね」




次女が三男に笑いかければ、こくっと頷いた。




「俺もその真桜ちゃんにちゃんと挨拶しときたいな」


「お兄も会いたいの?そういえば真桜も会いたいって言ってたから会わせてあげるね」


「私も会いたいわ」


「お姉も?しょうがないなあ。真桜は人気者だね」


「いや、お前が世話になってるからだろ」


「確かに仲良くしてもらってるけど~」


「真桜ちゃんは名前だけは知ってたけど、話に聞く限り本当にいい子そうよね」


「なんせ純香と仲良くしてもらってるもんね」


「真桜には頭が上がらねえ」


「そう言う潤弥だって、奏太朗に迷惑ばっかりかけてるじゃん!」


「あいつはいいんだよ」


「奏太朗もまた連れて来なさいよ」


「この前来たらしいけど俺会えなかったんだけど」


「俺も奏君と約束してたのに会えなかった」


「三人とも奏太朗の事気に入り過ぎだから」


「幼馴染の私たちより好きだよね」


「奏太朗が弟に来てほしかったわ」


「ははは、確かに」


「「それ、冗談でも傷つくから!!」」




下双子の嘆きを笑って流す上双子。




「この前来てた誠弥の友達もいい子だったわね」


「あ、実樹ちゃんね!学校で見かけて手を振ると振り返してくるんだよ~」


「羨ましいわね」




三男の親友をとても気に入ったような長女と次女に頭を抱える三男。




「実樹君とは中学からの友達だっけ?」


「そうだよ」


「全然知らなかったなあ」


「俺も同じ学校なのに見た事なかったし」


「まあ、言ってなかったし…」


「誠弥に友達がいて俺は安心したよ」




うんうんと親の気持ちになっている長男と次男も三男の親友を気に入ったようである。




「今度みんな揃ってうちに来てもらいたいねー!」




次女のその言葉に4人は、楽しそうだけどいろいろ大変そうだ、と思うのだった。

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