第34話
「凌ちゃんたちが明日帰って来たら、ちらし寿司も作るからね」
さゆは璃桜に弾んだ声で話しかける。
そう。
一月に旅立ってからようやく明日のバレンタインデーに、凌とハクが帰って来るのだ。
古民家で会う事にしたのはいいのだが、美花穂は最初さゆが
「おひな様を飾りたいの」
と言った時に正直
え~、めんどくさっ
と思った。だいたいまだ二月中旬だし。
「バレンタインのチョコケーキは作ったでしょ?それでハクなら十分喜ぶわよ?」
甘い物が大好きなハクは、大きなハート形ガトーショコラを見たら文字通りシッポを振って喜びそうだ。
でも、さゆから
「うん、バレンタインは準備オッケーなんだけど。ハクさんも凌ちゃんも次会うのは三月のいつになるかわからないし、ちょっとでも明るくて家庭的な飾りをして、ほっとして欲しいの。きっと旅で疲れてるから」
そう言われて、それもそうだと思いなおした。
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