第31話
この白く細い指先を、血に染めさせたのは、俺だ。
女など、かわいがって抱いてやり子供を産ませるだけの者だと思っていた。
だが、かぐや姫のその純粋で穢れない笑顔を自分の物にしたいと願った時、初めて拒絶されることを恐れた。
なぜなら、そのときすでに政略結婚した妻子がいたから。
正妻にはできない。側室だが、おまえにそばにいて欲しい。
その言葉を告げて拒絶されるのを恐れたばかりに。
真実を知ったかぐや姫は狂乱し、多くの者を殺してしまった・・・・・・。
もう、二度と。
おまえを痛みの中に置き去りにはしない。かぐや・・・・・・。
「かぐや。おまえはどれだけの時間、泣いた。星になるのが宿命だなどと受け入れるまで、どれだけ・・・・・・。おまえは、俺と共に生まれ変わる。次に出会った時には、幻でないおまえを抱く」
言葉を失い涙をあふれ出させたかぐや姫に、光はそっと口づけする。
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