第14話

そのとき不意にかぐや姫の耳の奥に、光の声が響いた。

『かぐや・・・

おまえは、そこにいるのか』

「ひ、ひかる・・・・・・・?どうして?どこに、いるの」

愛しい男の姿を求めて周囲を見渡したかぐや姫の笑顔は、続いた言葉に凍りつく。

『会いたい。

あの鈴を転がすような声で、光、と呼んでほしい。

城主の佐伯光之でなくていい。

おまえの前ではただの光でいたい。

かぐや。

命尽きる前に、もう一度。

・・・会いたい・・・』

声が尽きると同時に、心臓に深い痛みが走った。

引き裂かれるような痛みに倒れ込む。

かぐや姫が出会った半身は。命尽きてしまったのだ・・・・・・。

  か

    る

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