第9話
かぐや姫の手の中で、髪飾りが
しゅるん
と音を立てて長く伸び、大きく湾曲した弓と細く長い矢に変貌した。
龍の銀色に光輝くたてがみがぴん、と張って弓の弦になる。
髪飾りについていた月の石が鋭く尖り、長い棒の先について矢尻となる。
そして、龍の流した涙が、透き通る矢羽に変貌した。
かぐや姫はその美しく精錬な弓矢を見つめ、ふっ、と息を吹きかけた。
吐息に磨かれた弓矢は金色に光り輝く。
「かぐや、何をしている」
若者の声にかぐや姫は静かに振り向く。
深い真紅色の絹で織られた中国風の着物のすそが体の動きにあわせてなびいた。
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