第8話

・・・・・・きれいだったわ、ハク。

かぐや姫の頬を涙が伝い落ちた。

朝餉の湯気の向こうには、育ててくれたおじいさんとおばあさんのしわくちゃの笑顔。

『さあさ、かぐや姫、たんとお食べ。朝餉の後には甘い椿餅も用意してあるからね』

きれいだったわ。

あなたが。

私に与えてくれたもの、すべて。

人ではないと知りながら愛おしんでくれたおじいさんとおばあさん。

たくさんの笑顔と、暖かい言葉。

私がどんなにひどいことを言っても。

あなたは、いつもそばにいてくれた。

母である月神に逆らってまで、願いを叶え、私の大切な人たちを守ってくれた。

優しい。ハク・・・・・・。

私の、大切な龍神。

あなたに。返すわ。

私のために異世界で千年もの眠りにつき、孤独に耐えたあなたに。

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