第6話

そう微笑んで聞くハクの背後で、ぱたぱたとしっぽが揺れている。

「花です。月の世界には、ありません。そう思えば、この世界も素敵でしょう?」

続く言葉でますます、ぱたぱたぱたぱたと揺れている。

かぐや姫に、言って欲しいのだ。

「きれい」だと。

そのために、夜通し花を集めて来たのだ。

かぐや姫は、少しうつむく。

言葉はのど元まで出かかっている。

きれいね、と。

だが。

私も、一緒に行きたかった。

外を自由に歩いて、花を摘みたかった。

夜なら、きっと人目にもつかなかったのに・・・・・・。

そんな思いが、逆にハクへの羨望と嫉妬心を呼び覚ます。

どうして。

私だけが、こんな部屋に閉じこめられるの。

どうして・・・・・・。

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