第22話
それから。俺は、医者になることを決めたんだ。
兄ちゃんと同じ、事故で怪我した人を治すために。命を、助けるために。
そうしたら、きっと兄ちゃんも許してくれる気がして。
大学の入学式で凌に会ったとき、なんか兄ちゃんに似てる、と思ったんだ。
何でもできて自信満々なところが。
本当は学費は奨学金をもらえて全額免除だったのに、親が反対して受けられなかった、バカげてるよな、と愚痴る凌に。
兄ちゃんが俺のために医者になる道を用意してくれたような。そんな錯覚を覚えた。
それなのに。
璃桜ちゃんのこと・・・・・・本当にごめん。
凌の、たった一人の家族だったのに。
俺は、凌の部屋で初めて見たときから璃桜ちゃんが好きだったんだ。
今まで見たことが無いくらい、天使みたいにきれいな女の子だと思った。
冬休み前にも遊びに来たらしいけど、なんで会わせてくれなかったんだよ、元気な璃桜ちゃんに会いたかったのに。
そんな勝手な考えまで持ってちょっと凌のこと恨んでたりもした。
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