第19話
凌は、自分の性格はわかっていた。
基本的に自己中心的で負けず嫌い。人のことはどうでもいい。
別にその性格を変える必要性は感じていなかったが、それを隠した方が得をすることくらいは理解していた。特に上に立つ人間からは生意気で傲慢だと判断されやすい。今までは一年間でクラスが変わっていたから表面的に穏やかにふるまっていれば隠せたが。大学生活は六年と長いのだ、とてもごまかしきれない。そしてここでの教授の評価は将来に影響する。
そして、さほどかわいくもない女子学生に講義室の場所を聞かれたとき、わかりにくいその場所を丁寧に簡潔に答え、地図も書いてやっていた和彰に目を留めた。
彼女にしてもそうだった。
高校生の時とは違い、一人暮らしのマンションに入れることになる。プライベートが筒抜けだ。だれかれかまわず得意げに吹聴するような女では困る。こうなると美人だという外見だけでは選べない。もっと思慮深く、頭がよくてきれいな女がいい。
おかげで、医学部の一年間、デートはしていたが決まった彼女は作れなかった。二年で絵梨奈に出会うまでは・・・・・・。
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