第4話

大晦日。

おせち料理がない代わりに五人で食べられる鍋をすることになり、ハクは山に獲物を取りに行った。

まもなく鴨を捕まえたハクは、こんなにかわいい鳥を食べられない、と女の子たちに騒がれる前にさっさと首を落として血抜きしてしまおうとナタを探した。

特にさゆなどは

『かわいそう、食べたりしないでお墓作って埋めてあげよう』

などと余計に命を無駄にするようなことを言い出しかねない。

だが、本来置いてあるべき場所にナタがない。

しばし考えた末、思い出した。

ああ、そういえば凌が蔵の中で脅すのに使ってきたか。

じゃあ、まだあそこに刺さってるかな。

果たして、柱に深々と突き刺さったナタは、まだ宙に静止していた。

ハクはため息をつきながらそのナタに手をかけた。

結構力を入れないと抜けない。それだけ自分を恨む気持ちは本気だということか。

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