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 高齢者施設において、お料理ロボットの提供した食事を喉に詰まらせて亡くなる、という痛ましい事故が起こった。


 これによって、介護の現場では、食べ物の柔らかさなどに十分気を配る必要があるため、AIに任せるのは危険ではないかという議論が起こった。


 また、外食チェーンやお菓子会社などは、お料理ロボットによって損害を被っていると怒り、経団連から政府に抗議があったりした。


 さらには「カップ麺ポテチ党」というふざけた名前の政党が国会で議席を獲得するようになった。彼らのスローガンは「食の自由を守れ」「カップ麺とポテチを取り返せ」というものだった。

 とうとう「カップ麺ポテチ党」が政権与党となり、拓磨の会社にお料理ロボットの製造禁止を言い渡した。国内の工場は停止し、拓磨は海外部門を新しく会社として独立させ、CEOも現地の社員に譲り、国内の会社は潰してしまった。

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