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拓磨の開発したお料理ロボットには、たくさんの共同開発の引き合いがきた。
食事の準備には、まだ自動化できる部分がたくさんあったからだ。
管理栄養士の考案した献立案の提供。より栄養バランスの取れた食生活が送れる。ネットスーパーの注文・配送との連携。献立を選ぶだけで、必要な食材が送られてくる。
次のような機能も搭載された。
複数人で料理を食べる場合、それぞれの体格を入力することで必要カロリーを計算し、配膳量をグラム単位で計算してくれる。
食後残飯の入った食器を一人分ずつ入れることにより、残飯から食べなかった食事の分量が測られ、実際に摂取した栄養のバランスが自動計算される。
お料理ロボットのAIにより、食事量増減のアドバイスが与えられる。外食や間食をした場合も、その情報を伝えるとAIが食事量を調節してくれる。
健康に寄与する機能が増えると、いよいよ行政が目を付けた。
健康寿命を延ばすために、お料理ロボットの導入が推奨された。個人宅でも法人でも、導入したら補助金が与えられる。やがて高齢者の暮らす施設ではお料理ロボットの設置が義務付けられた。東京都では条例で、新しい家にお料理ロボットを設置することと規定され、ビルトインのお料理ロボットが多くなった。
お料理ロボットに搭載されたAIは、アドバイスのため随時使用者の食べたものと健康度合いとの統計を取っており、段々と、カップラーメンやポテトチップスを食べないようにアドバイスする場合が出てきた。その他のおやつも避けるように言われることもあった。
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