第42話

「うん?……なんで俺?」


「え!?だってお前っ」


「あー!ストップストップ!!いいのいいの!!ユラちゃんが楽しければ俺はそれでいーの」


「そう、なのか……?難しい……」



あの頃と今のアタシは殆ど何も変わらない。


変わった事があるとすれば、彼を探す事を止めた事。


あの頃のアタシは毎日放課後彼を探し歩いてた。


その後ヒビキの所に行くのは何も変わってないけど、アタシの中で彼を探さない事は大きな変化。



「てかホノは?来るって言ってなかったっけ?」


「ほっちゃんね!ヒラさんとデートになったってさ!そーいや忘れてたわ!」


「そうなの?まあヒラさん忙しいもんね」


「ユラならそういうと思う〜!って言ってたわ!流石親友!」



ホノとヒラさんも春から遠距離恋愛が始まる。


ホノは遠距離恋愛をした事が無いけどヒラさんとならなんとなーく続きそうな気がする!って言ってたなあ。



「いいよね、あのカップル」


「いいよなあ!俺も彼女欲しー!」


「ふは、ユキヤ煩ぇから当分無理だっつの〜」

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