第6話
「お兄ちゃん!邪魔!ユラちゃんの隣なんか座らないでよ!腹立つ!」
「うぅ……妹が冷たい……」
この二人は正真正銘血の繋がった兄妹。
タクが居なくなってからすぐにヒラさんの妹だと紹介された事を思い出す。
ホノ以外友達が居ないプラス、アタシは自分の想い人が居なくなった所為もあり、情緒が不安定だった。
別に自分を保てない程では無いけど、あの頃は今よりもっと不安定だったと思う。
そんな時連れて来てくれたのがヒイロちゃんだった。
「あ、ヒビキさん今晩は!今日も男前!お兄ちゃんとは大違い!ユラちゃんと二人並んでると私の存在意義無くなっちゃうから並ばないでもらっていいですか⁉あ、でも並んでる所が一番格好良いです!やっぱそのままで!」
「ヒイロ、一旦落ち着け」
見ての通り彼女はかなりアグレッシブだ。
アグレッシブというかオタクの心がどうにも収まらないらしい。
初対面でも信じられない程の握手をされて腕をぶんぶんと振り回された記憶がある。
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