第8話
金田さんに車で送ってもらい雑談をしていたら夏姫さんの家の前に着いた
「ありがとうございました!店長!」
そう言って夏姫さんは家に帰って行った
「本当に大丈夫かな…」と心配の様子を見せる金田さん
「先輩は普段はふざけてますけどしっかりしなきゃいけないところはちゃんとしているので大丈夫ですよ」
「…凛斗くんがそう言うなら大丈夫だね…」
金田さんの心配は最もでいまだに
殺傷事件の犯人は捕まっていないためここら一体は危険に変わりないのだ
「とりあえず俺も帰ります。今度楽しみにしています」
そう言って車を降りて家に向かおうとする
「いやいや、ここまで来たんだし凛斗くんも送っていくよ」
「いえ、ここまでで大丈夫です。寄りたいところもあるので」
「ありがとうございます」と言って歩き出した
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金田さんの車が帰るのを見てから
「さて、行くか」そう言ってきた道を戻って行く
(万が一があるしな)
そうして夏姫さんの家の近くまで戻ってきた時に人影が見えた
(まさか本当に居るなんてな…)
人影を見失わないように少し離れた位置にあった物陰に姿を隠しながらスマホで110を入力し電話をかける
『こちら警察です。どうしましたか』
「〇〇で起きた殺傷事件の現場近くで不審な人を見かけました」
『⁉。どのあたりですか?』
「〇〇コンビニ近くです」
『わかりましたすぐに現場に人を向かわせます』
『お名前を…』と聞こえたところで人影が移動するのを見て
「なるべく早くお願いします」
そう言って人影を追いかける
(やっぱりこっちに行くのか…)
人影が止まったかと思うとそこは夏姫さんの家の前だった
扉の方に向かっていくのを見て
「なんの用ですか」と声をかける
声をかけられた奴は「はっ」とこちらに顔を向ける。その手には凶器であろう血の付いた包丁が見えた
「お、お前は!なんでこんなところにいるんだ⁉」
相手は俺のことを知っていた。また俺もこいつを知っていたが
「そこが私の家だからですが?」とさも当然かのように返す
「お、お前の家⁉そんなはずはない!ここは花咲ちゃんの家だろう⁉」
(やっぱり夏姫さんに用があったのか…)
「なんで知っているか知りませんが、その花咲さんと同棲してるんですよ。」
と冷静に言葉を返すと「そ、そんな…彼氏の気配なんてなかったのに…」
「もういいですか?あと、もう花咲に近づかないでください」とせかすように言うと
「う、うるさい!どいつもこいつも僕を馬鹿にしやがって!あのガキと同じ目に合わせてやるよ!」そう言って隠していたであろう包丁を前にこちらに突撃してくる
「なにがあったかは知らないが、身内に手を出そうとした奴を見逃したりはしない」
そう虚勢を張るが武器を持った人間に襲われた経験なんてものはないため回避を心みるが
「死ね‼」と言う罵声と共に包丁を振り回され胸部を浅く切られる
っ!」と痛みに声が出そうになるが虚勢を張り続ける
「「そんなんじゃいつまでたって俺を殺すことなんてできないよ!」
そういいながら反撃の蹴りを腹部に当てる
「ぐぅぅ!お前だけは殺してやるよぉぉ‼」とさらに怒りをあらわにしながら再びこちらに突進してくるのを見て
(警察はまだこない…一旦ここから離れるか)
そう思い夏姫さんの家から離れていくのだった
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「凛斗くん?」
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