第7話

「金田さん、心配してくれるのはうれしいですけど俺は帰ります」

「いや、まだ犯人が捕まっていないようだし危険なところにまた行かせるわけにはいかないさ」

(困ったな…金田さんはこういったことに対してはしっかりする人だからな…」

どう納得してもらおうかと考えを巡らせていると

「あ!私キッチンの火つけっぱだ!」

「いや…わかった、私が送ろう」

「ごめ~んてんちょ、お願いします」

「カギを取ってくるよ」と言って金田さんが部屋を出ると夏姫さんが近づいてくる

「帰りたいんでしょ?これで今日のことはチャラだからね」

「にひっ」と言って笑顔を向けてくる

「…そんなに顔にでてましたかね?」

「ううん、たぶん金田さんは気づいてないと思うよ」

あと本当に火はつけっぱと続ける…いやなにしてんだよ

「じゃあ、なんで夏姫さんはわかったんですか?」

そういうと夏姫さんは「う~ん」と考えだす

「…どうしてだろう?」

「…まあなんでもいいです。」

考えこんでいる夏姫さんを横目外に出ようと体を扉の方に向けたとき突然後ろから抱き着かれる

「…一体どうしたんですか?」

困惑交じりにそう聞いても返事が返ってこない

「夏姫さん?」

振り返ろうとしたとき

「準備できたy…ごめんじゃましたみたいだね。ごゆっくり~」

「いや、まってください金田さん。急いで夏姫さんの家に向かいましょうよ」

「凛斗くん…若者たちの間におじさんは必要ないんだよ」

「そういう問題ではなくてですね。あんまりふざけたおしてると夏姫さんの家本当

に燃えますよ」

そういうと金田さんもからかうのをやめて

「それもそうだね、じゃあ待ってるから早めにね」

そういって外に出て行った

「ほら、夏姫さんも急ぎますよ」

そう言って扉の方に向かおうとするも動いてくれない

「…どうしたんですか?」

改めて振り返ろうとしたとき夏姫さんが離れる

「抱き着きたくなっただけだから…」

そう言って先に外に出ていく

(耳が赤かったな…熱でもあってふらついただけか)

そんなことを考えながら外に出るのだった

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